都市再構築・中心市街地活性化講習会2017講演内容紹介
講演内容紹介
熊本市の中心市街地活性化と立地適正化 |
熊本県熊本市長 大西 一史 氏 |
熊本市は、平成28年4月に「熊本市立地適正化計画」を策定し、「多核連携都市」を都市構造の将来像と掲げ、都市機能誘導区域における(仮称)熊本城ホールをはじめとする誘導施設の整備や、居住誘導区域における人口密度の維持、公共交通ネットワークの充実など、コンパクト・プラス・ネットワークの実現に向けた取り組みを進めている。 また、平成28年4月に発生した熊本地震からの復旧・復興に向けて、平成28 年10月に「熊本市震災復興計画」を策定し、~市民力・地域力・行政力を結集し、安全・安心な熊本の再生と創造~という基本方針のもと、復興重点プロジェクトである「くまもとのシンボル『熊本城』復旧プロジェクト」などを進めている。平成29年3月には「熊本市中心市街地活性化基本計画(熊本地区)」が認定されるなど、震災からの復興と中心市街地活性化に重点的に取り組んでいる。 これらの施策や中心市街地におけるプロジェクト等について紹介いただくことで、地方都市の中心市街地活性化と立地適正化についての示唆を提供いただく。 |
コンパクトシティへの転換・まちなか再構築 |
和歌山市 産業まちづくり局 都市計画部 都市計画課長 西本 幸示 氏 |
和歌山市は、平成29年3月に立地適正化計画を策定し、中心市街地への大学誘致、高次都市機能や遊休不動産の活用等により、『若い人たちが「学ぶ」「働く」「楽しむ」「住む」』ことのできるまちづくりを進めている。 また、宅地の拡散防止と地域拠点の維持とそのための緩やかな誘導を図り、コンパクトで便利な地域づくりを目的とし、市街化調整区域の開発抑制に取り組んでいる。 和歌山市におけるコンパクトシティに関するこれらの施策や事業等について紹介いただくことで、地方都市の都市再構築や中心市街地活性化についての示唆を提供いただく。 |
都心・三宮の再整備 |
神戸市 住宅都市局 計画部 都心三宮再整備課長 若林 宏幸 氏 |
神戸市は、阪神・淡路大震災から22年経った現在、新たなステージを歩み始めた。これまでのまちづくりの歩みを前提にしながらも新しい発想で、「神戸らしい都心の姿」を議論し、平成27年9月に神戸の都心の未来の姿[将来ビジョン]及び三宮周辺地区の『再整備基本構想』を策定し、その実現にむけて官民が共同で取り組んでいる。 神戸の玄関口としてふさわしい空間の整備として、人と公共交通優先の道路空間「三宮クロススクエア」の創出や、回遊性を高める歩行者ネットワークの構築、その他施策や具体的な事業等について紹介いただく。 |
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姫路駅周辺整備事業「キャスティ21」 ~新たな駅前「城を望み、時を感じ人が交流するおもてなし広場」誕生までの軌跡~ |
姫路市 都市拠点整備本部 姫路駅周辺整備室長 東田 隆宏 氏 |
姫路市では、"平成の築城"とも表現される平成元年から始まった壮大な事業「キャスティ21」において、都心部の整備・再構築を進めている。 キャスティ21の顔となるJR姫路駅の駅前空間の再整備では、姫路駅を中心とした環状道路網計画に基づき内々環状道路内を歩行者優先の空間と位置づけ、トランジットモールを導入するとともに環境空間創出のための立体都市計画制度や高架下空間の活用などにより、世界文化遺産・国宝姫路城に対峙する播磨の中核都市の玄関口にふさわしい「城を望み、時を感じ人が交流するおもてなし広場」をコンセプトとする駅前広場が誕生した。 キャスティ21の概要と多くの市民や観光客でにぎわうJR姫路駅北駅前広場整備の軌跡などについて紹介いただく。 |
応援の連鎖がまちを変える 〜日南市・油津商店街再生事業〜 |
株式会社油津応援団 専務取締役 木藤 亮太 氏 |
木藤氏は、宮崎県日南市が実施した全国公募により333名の応募者の中からテナントミックスサポートマネージャーに選定され、2013年7月より宮崎県日南市へ移住。"猫さえ歩かない"と言われた油津商店街の再生事業に取り組み、約4 年で25 を超える新規出店、企業誘致等を実現している。 油津商店街における再生事業を始めとする中心市街地活性化事業について紹介いただくことで、地方都市の中心市街地活性化についての示唆を提供いただく。 |